別府鉄輪の貸間で自炊で湯治。貸間陽光荘で地獄蒸し。
鉄輪温泉は鎌倉時代に一遍上人が蒸し湯を開発したといわれ、古くから湯治場として親しまれてきました。
町中にはたくさんの共同浴場があり、宿泊客は貸間と呼ばれる湯治宿に宿泊し、長期滞在で温泉を楽しんできました。
現在でも町中に貸間が多く残っており、のんびりと長期滞在したい人を迎えてくれます。
貸間と旅館を兼用している宿では、食事を作りたくない人は食事を頼めるし、
貸間専門のところだと旅館が炊事場を貸してくれて、自炊が可能だったりと
自分の旅のスタイルに合わせて滞在を楽しめます。
私が前回滞在したのは「柳屋」さん。そこで地獄釜で地獄蒸しを楽しんだ思い出があります。
そして、久しぶりの鉄輪で滞在する貸間を探していて、柳屋さんも見つけたのですが、
柳家さんはリニューアルしたっぽくて、旅館業の方がメインになっています。
もちろん地獄釜もあるので素泊まりでも滞在できるのですが、どうせなら貸間専門の宿にお世話になりました。
陽光荘で地獄蒸しで湯治
陽光荘で宿泊したお部屋です。間にふすまのレール?があるので、本当は2間あったのを一間に繋げたようで、入口がふすま3枚分あります。
そのおかげで収納が増えていて、広々と使えたのがよかったです。
真ん中の中庭に当たる場所にどーんと地獄釜が1階、2階にあるので、
部屋を出てすぐ目の前が、調理場。1階に降りなくても料理ができます。
部屋には簡単な食器棚が備えてあって、滞在中にご飯を炊く用の羽釜や基本的な食器は準備していてくれます。
それ以外の大皿などは必要に応じて、共同の食器棚からお借りして、使う仕組み。
これが中庭にある台所です。2階の台所なので、開放的で明るいです。
ちゃんと屋根をつけてあるので、雨が降っても大丈夫だけど、滞在中は降られなかった。
毎日綺麗に掃除してあるので、気持ちよく使えますよ。
炊事場の一角に温泉の熱で熱交換した状態のお湯が常に沸いているので、
ポットのお湯はいつでもこちらに汲みに来れます。
お湯が沸くのをじーっと待たなくていいので、これはとても便利だった。
お茶や珈琲、お湯割りなどをすぐに飲めるのが大変便利なのでした。
地獄蒸しをするときは木の蓋を取って、中に食材を入れて蒸すだけです。
24時間いつでももうもうと蒸気が出ているので、思い立ったら調理ができます。
調理中は他のお客さんにわかるように、木札で目印をしておくのがポイントです。
皆さん食事するタイミングも違うし、大物を調理する人もそんなにいないので、
塞がっていて使えないことはなかったですね。
蒸し料理以外のモノが食べたい時は、コンロも備わっているのでこちらで。
フライパンで炒め物作ったりしている人も結構いて、使い込まれていました。
やっぱりたまには蒸し料理以外も食べたくなるもんね。
素麺ゆでたりしている人もいたなー。
滞在で気をつけたいのは、今時珍しく、テレビやエアコンがコイン式なことです。
100円玉を作っておかないとテレビ見れないので、テレビっ子は注意してください。
ただ、こういう宿ってお年寄りは1日中テレビつけててうるさかったりするけど、
コイン式だと逆に必要ないときにテレビを付ける人がいなくなるので、
静かに滞在できるのはよかったなぁと思います。
あと、Wifiは飛んでますが、電波があまり強くないので、人がたくさん使う時間帯は繋がらなくなったり、異様に遅かったりします。
スマホの5Gでテザリングした方がよっぽど早いので、その辺りはご留意あれ。