肘折温泉の雪景色。冬の温泉湯治も風情あります。
肘折温泉はJR新庄駅からバスで1時間ほどのところにある温泉町。
冬場に行くと雪でできた壁の間をバスがすり抜けるため、すごい迫力があります。他のシーズンに比べて気軽に行くことができないけれども、吹雪が止まったその日にはすこし外を散歩して、雪景色を堪能するのもオツです。
ちょっと風情ある雪景色の記録を残しておくページです。今度は違うシーズンにも行きたいですけどね。
肘折希望橋を肘折いでゆ館(日帰り温泉施設)前から撮った写真です。
肘折周辺では、2012年の春に地すべりにより、周辺の道路が通行止めになりました。
迂回路もあったのですが、道幅が狭く、さらにその迂回路に雪崩などが発生すると
集落が孤立するとのことで、整備されたのがこの橋です。
ループ橋とはちょっと違うけどぐるりんと回る。しかも雪でも走れるのがすごい。
川も雪国では見たことないような景色になります。川に浮かぶ岩の上には雪が積もり、
そして川に落ちた雪は流れと共に消えて行く。
日本って勾配がきついからこうやって常に流れが止まらないのだなぁと不思議な感覚。
まあ、それ以前に気温がマイナス何十度というとこまで下がらないのもありそうですが。
(一度、中国東北部などを冬場に見てみたいけど、PM2.5を考えると行けない。)
この道をひたすら行けば黄金温泉にたどり着くのだが・・・。この日は吹雪いていて断念。
地元のおばちゃんにも「今日はやめたほうがいいよ~」と忠告されてしまいました。
吹雪が多少弱まったところを見計らって、おそばだけ食べに行きました。
本物の山菜が入っていて、美味しかったですよ。去年の春の山菜でしょうね。
これだけ雪が降りしきっても温泉街はこの通りです。バスが余裕で走り抜けます。
一つは有り余る温泉を利用して常に道路に温泉水を流して雪を溶かしていること。
そしてもう一つは温泉街の若い男性衆をはじめとして、皆さん毎日コツコツと雪下ろし、
雪かきをしているからです。
温泉の裏のお宅を見ていると、一晩で軽トラの上に50cm程の雪が積もっており、
それを物ともせずどこかにご出勤し、帰宅するなり庭のスペースを雪かきして
駐車スペースを確保。これを毎日繰り返していました。
本当に雪国に住むことは大変なことですね。旅行で来るのは気楽だけど。
学生の頃スキー場でバイトしたことあるけど、ここまで毎日雪かきはしなかったです。
同じ雪国でも雪の量が全然違うのかも知れません。