東日本大震災復興支援ツアーに参加。
2011年3月11日の東日本大震災から2年が経ち、被災地の復興状況が気になって復興ツアーに参加しました。いくつかのルートから陸前高田、大船渡を巡るツアーをチョイス。
一関でツアーバスに乗り、被災地を巡って花巻で下車。そして被災地で購入したものを持ち込んで大沢温泉で自炊という計画です。テレビで復興の遅れが取りざたされますが、目の当たりにしてきました。
2013.03.06の陸前高田:一番左は陸前高田の一本松
まず最初にびっくりというか、いいたいことがある。
このツアーにJRの旅行代理店に申し込んだとき、「満席です」と機械的に断わられました。
で、ツアーの主催である岩手県交通に電話したら受けてもらえたんですが、現地に行ってびっくりしました。
50人乗りのバスに乗客7人ですよ!7人!
JRの予約枠が埋まったから「満席」ってゆったのかもしれないが、
ひどくないですか?うちは気づいて岩手県交通に問い合わせたからいいけど、これで予定を変えた人いますよねぇ。
7人の乗客に運転手1名、バスガイド1名って、儲けないだろう。
復興支援だからどっか補助金でるのかもしれないけども、もうちょっと柔軟になってもいいのでは?とげんなりしました。
JR系の旅行代理店にはこれまでもびっくりするような対応をされてきたが、今回、さらに拍車がかかった。親方日の丸つかえねぇ!
ちなみにツアーは昼食と復興支援金500円込みで4800円です。
陸前高田コースは気仙沼を通り、陸前高田で停車。
陸前高田の被災地のボランティアの方に震災の時のお話を聞き、
大船渡で食事とお魚センターで買い物というコースでした。
ガイドさんが新人で岩手県に関する知識もまだまだで物足りないところがありましたが(かわいさと若さで許されている感じ)、陸前高田の現地の方のお話はいろいろためになりました。
テレビのニュースで流れていたことと、現地でのお話がリンクして参加者それぞれがそれぞれの中で解釈していろんなものを得て帰った気がします。
また、テレビで見て気仙沼は壊滅したと思いこんでいましたが、
行ってみると駅前などは見た感じは全く被災の後がありません。
テレビの影響で「旅行に行ける状況じゃない」と思いこんだけど、
勝手にイメージを作り上げていたところもあったなぁと。
ただ、2年経っているので徐々に回復しつつあるところと、
復興のメドが立たないところの差が現れているのかも。
大船渡のお魚センターは半分がスーパーに場所貸ししている状態で、
昔はここでお魚を箱買いして自宅に送る観光客がいっぱいいたんだろう。
ツアーのせわしなさには慣れず、もうちょっとじっくり見たいと思ったけども
ツアーでないと聞けない話を聞くこともできるので、どっちを選ぶのかはお好み次第です。
「海に近い地域は普段から避難訓練もきっちりやっていて、
震災時も普段の訓練と同じように戸締まりして高台に逃げた。
逆にちょっと遠い人が「ここまで波は来ない」と逃げずに巻き込まれた。」
「今は建物が撤去されたけど、建物があった時は海までもっと遠いという感覚があった。」
「津波は川を8キロさかのぼったが、2キロ内陸の人は海抜は低いけど、
自分たちは「山」にすんでいるという感覚を持っていた。」
きっとNHKとかでも同じような解説をしていたと思いますが、
現地で聞くと浸透力が違います。
復興支援にもなりますし、参加されてみてはいかがでしょうか。
復興支援ツアーの食事
大船渡がさんまで町おこし!をもくろんで秋刀魚ラーメンを売り出したら震災になって・・・という話をテレビで見てたし、ツアー代金が高くないので食事は秋刀魚ラーメンだと思ったんですが、秋刀魚ラーメンじゃなくて海鮮丼でした。これにはびっくりした。
海鮮丼とめかぶそばとわかめに秋刀魚の煮付けにと豪華です。
周りを見渡すとお客さんの大半が秋刀魚ラーメンを食べていて、ちょっとそっちが食べたくてうらやましかったかな~(笑)
復興支援ツアーで購入した物いろいろ
みりん干しって甘いイメージがありましたが、甘さも控えめで、ふっくらした身がおいしかった。
そんでもって気仙沼から大船渡に工場を再建した酔仙酒造の雪っこは岩手中どこに行っても売ってました。一升瓶はなかなか売ってなくて(1回だけみたけど)、ワンカップと4合瓶が主流。
大船渡で酔仙酒造の外観だけでもみれないかと思いましたが、
結構海から離れた高台に再建されていて(そりゃそうか)、
帰路に看板だけ見かけました。
神田葡萄園のマスカットサイダーも被災地陸前高田の産品です。ガイドさんはあまり甘くないといってましたが、結構甘かった。炭酸強めですっきり味。お土産にどうぞ。