大沢温泉で自炊で湯治
私が初めて行った湯治宿は実は大沢温泉でした。
当時、旅館のべったりしたもてなしが苦手だった私は、
この湯治宿を知ったとき、とっても衝撃を受けました。
以来いろんな湯治旅館を探して泊まり歩くようになりましたが、
大沢温泉は昔ながらの雰囲気を大事にしつつ、今風のサービスや設備も整えていて、
さらにつるつる肌になる泉質のお風呂もたくさんあって、一番好きな湯治宿です。
大沢温泉の自炊部の料金は、部屋のみの利用料は2,900円。
入湯税70円は別途かかります。
布団、テレビ、冷蔵庫は無料で利用でき、その他のオプションは
有料で借りることができます。
たとえば、浴衣や扇風機、こたつ、石油ストーブは有料です。
自炊設備は12畳くらいの大きな共同の炊事場があり、
調理道具、食器は貸し出し無料。ガスが1回10円です。
肝心の食材は外で買って持ち込むこともできますが、
自炊部の売店でも少量であれば売られています。
またご飯とみそ汁は食堂で1杯から購入できますし、
「せっかくの旅行で自炊はイヤ!」っていう人のために
食堂もあるのがこの温泉の湯治部の凄いところです。
旅館みたいな豪華な料理はいらない人にはとても便利。
朝、起き抜けに牛乳屋さんがヨーグルトやプリンを売りに
来たりするのもイベントみたいで楽しいですよ~。
温泉は、混浴露天風呂「大沢の湯」が名物。
ただし、混浴というだけでなく、外からも丸見えなのでそのあたり覚悟をしたい。
右写真の3枚目は川の吊り橋からズームなしで撮った写真。
実は川の右側手前にあるのが大沢の湯なんですね。
ズームしたら完全に入っている人の裸が入っちゃいます。
ま、人通りが多いわけでもないし、気にしなければそれまでです。
さらに山水閣半露天風呂「豊沢の湯」、女性専用露天風呂「かわべの湯」、
湯治部の内風呂「薬師の湯」、菊水館「南部の湯」と
自炊部以外にあるお風呂にも入れるのです。
これはうれしい。
折角の旅行なんだからプロの作った地元の料理を食べて、
温泉でのんびりしたいという人は、旅館部の山水閣
田舎風の藁葺き屋根の建物を上手に改装した菊水館 。
対する自炊部は田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような
昭和の香りのする木造家屋を丁寧に保存しています。
売店の品揃え、充実した自炊設備、旅館部、民宿風と
あらゆる旅行者のニーズに応える
新しい形の湯治宿だととても感心しました。
ホームページも丁寧に作り込んでいるし、とうとうオンライン予約にも対応しました。
「ど、努力してるな~」ってホントに思います。
何回か家族でいきましたが、妹は「おばあちゃんちに来たみたい~。」とはしゃぎ、
出かけるのが苦手な父も「温泉なら大沢温泉がいい」と言うほど。
さあ、家にいるようなくつろぎの時間が待っていますよ。
(しかも肌がホントにつるつるになるのがめっちゃうれしいのです。ほくほく。o(*^-^*)o )