奥蓼科の明治温泉。冷泉と温湯に繰り返し入ってぽっかぽか。
長野県の諏訪地域にある奥蓼科の明治温泉。JR茅野駅からバスで40分ほどの山の宿です。
辺りはほぼ登山では・・・と思わせるなかなかの遊歩道が整い、森林浴やハイキングに訪れた人にもお勧め。
その名前から、明治時代に発見されたのかと思いきや、見つかったのは江戸時代だそう。
近隣の農家の方々の湯治場として使われたのが始まり。
名前の由来は時代ではなくって「明らかに治る湯」という事からだとか。
源泉は25度と低め。掛け流しの冷泉と温湯。加温した温かい湯の3つお風呂があります。
これらの3種のお風呂に順番に入っていくと、毛穴が開いてだんだんと体が温まってくる。
冷たいと思っていたのに、体の方が勝手に活性化するようで、ぽかぽかになります。
冷泉浴と温水浴を繰り返しても体がビックリしないためなのか、一番高い湯温のお風呂も温度が低めに設定されているので、かーっと熱いお湯に入らないとダメな方は物足りないかも。
湯温が高くないので、いつの間にか長湯しちゃう。癖になるお風呂です。
春から秋が一番気持ちいいんじゃないかな~。(冬は雪深そうだな。奥蓼科。)
建物は増改築していて、部屋は快適。ただし足が悪い人は困るかも。
明治温泉はJR中央本線の茅野駅からバスで40分ほど入った山間にある宿です。
奥蓼科行きバスで「明治温泉入口 下車」下車するんですが、これが本当に入口で(笑)
その後、結構な急坂を5分ほど下った川の畔にぽつんと建った一軒宿です。
川沿いの斜面を利用して建てられているので、ロビーや食堂は1階。お風呂は地下。
部屋は1~3階と、階段の上り下りが必要で、足が悪い人には不向きな作り。
建物は昭和な雰囲気で古びた感じもしますが、部屋、トイレ、ロビーと綺麗に改装されていて快適に過ごせます。
ただ、トイレや洗面所は部屋にないので、夜中にトイレに行くのが若干面倒かな。
1階のロビーには薪ストーブがあるので、お風呂や食事の前後に寛ぐのもいいです。
湯治プランもある。食事がシンプルというけどこれで充分
明治温泉には連泊用の湯治プランもあります。今回はこちらのプランで宿泊。
”豪華な食事はいらないので普通の食事にしてください。”というプラン。
さすがは信州という感じで、味噌がとっても美味しかったのです。
2泊目の夜ご飯の味噌鍋が絶品。「え、この味噌欲しいんだけど!」ってなりました。
翌朝の味噌汁の味も同じ味噌の味がして、これ、板長オリジナル合わせ味噌なんだそうです。
このプランだと1泊3食で8,000円程度だったのですが、今、宿のサイトから消えてます。
現在の「山の恵み食べきりコース」から夕食のおかずが1,2品少ない感じですかね。
それと2泊以上するとお昼ご飯がついてくると。
朝ご飯をたっぷり食べるのでお昼ご飯はなくてもいいくらいなのですが、
たまたま宿泊した日が昼前から雨になり、散歩もハイキングもできなくなってしまって、
部屋で美味しくカレーをいただきました。(スパイシーなキーマカレーでした。)
朝食は他のお客さんと同じ感じで、ご飯が美味しく食べられるおかずが一杯。
食べ過ぎないように調整しながらきっちり一膳飯を食べきりましたよ。
(もちろん、お変わり可能。私は我慢しましたけど。)
お味噌汁のお味噌がとっても美味しい~。
シンプルなプランだったのに、ちょこっとデザートも出て、口直しにうれしいです。
豪勢な会席料理だと、デザートなんて食べきれないよ・・・ってなるんですが、
今回はちょうどいいあんばいで、ペロリと行きました。
川が眺められる一番いいお部屋を眺望休憩室に改装
おしどりの滝が望める一番いい場所の部屋が2021年に改装され休憩室になりました。
部屋が3つか4つぶち抜かれ、一間の大部屋にして、気軽に休憩できるスペースに。
日帰りでお風呂に入りに来た人や、宿泊客も両方とも使っていいものと思われる。
押し入れだったスペースや部屋の間取りがわかる配置で柱が入るのが逆にいい味です。
ロビーは薪ストーブがあるからいいけど、ここは広々としている分冬は寒そうだなーと思ったり。
まだ改装したてで冬期は使われてないので、どうなのか感想を聞きたいですな。
と、奥蓼科の奥深くにひっそりとこんないい味の旅館がたたずんでおりますので、
是非、冷泉浴で毛穴ぶあーっと開いてお肌ピカピカにしてきてください。
うちの連れはとにかくここのお風呂にはまって、何度も長湯をしに行ってた。
かくいう私は、ここのお味噌の味が好き。豆腐もとっても美味しい。
豆腐は山を30分ほど下ったところにある、千年豆腐のお豆腐と踏んでおります。
(買って帰った。店主に山を歩いていたのを見られてた。朝の配達の時ですかね。)