世界遺産の立ち寄り湯。日本最古の湯の峰温泉「つぼ湯」。
湯の峰温泉は熊野詣において湯垢離場として栄えた日本最古の湯と言われています。
1800年に開場され、今も昔ながらの温泉情緒を残し湯の町の風情を感じる山間の温泉地です。
中でもつぼ湯は熊野信仰との関わりが強く、浴場でありながら世界遺産として登録されています。温泉地が世界遺産ではなくって、この温泉自体が世界遺産です。
1日の内に7度も色を変えるといわれますが、7回も入るわけにいかず。
私が入ったときは、冒頭の写真のように青かったです。なんか五色沼とか思い出しますね~。
つぼ湯は立地がすごいのですが、湯の峰温泉の道路に沿って流れる川沿いにあります。
川沿いの岩に自然にあいた穴から湧き上がる源泉かけ流しの風変わりな岩風呂温泉です。
道路を歩く人の声が丸聞こえの木の掘っ立て小屋です。
入るためには湯の峰温泉の公衆浴場に行って申し込みます。
そこでお金を払って札をもらって、自分の順番がくるまでうろうろしながら待つのです。
待ち時間に何をしてるかっていいますと、定番は湯筒で温泉卵ですかね~。
売店で野菜とか卵を売ってくれるので、ここで調理して食べながら順番を待つのです。
つぼ湯を待っている方が何人かによりますが、少なかった卵くらいにしておいて、
多かったら時間がかかるものを調理してもいいかも?!
確か、芋をゆでている坊ちゃんがいたなーと記憶をたぐってみたりして。
芋類は30分くらいかかるんじゃないかな~。
でも筒湯っていうネーミングがいいよね。センスあって。
つぼ湯の入口です。近すぎて全部はいりませんでした。すいませぬ。
ここの番号札を見て、自分の持っている札の前の番号になったら近くで待機。
そして、出たのを見計らって素早く入るべし!
というのも一組当たり30分の制限時間があるのですよ。
よっぽど長湯するひとでなければ30分も入っていられないですが、
それでも待っている人が多いと思うと次の方のためにも急がねばという気になるものです。
湯の峰温泉は、4世紀ごろに熊野を治めていた大阿刀足尼により発見された温泉ですが、
知名度があがったのは、歴代の上皇による熊野への御幸があったからだそう。
当時は露天風呂だったとか。今、露天だったら、入れないよね。
昔は男女混浴も今よりずっと普通だったから気にならなかったのか?
いや、神聖な湯だから気にならなかったのかも。
自然に空いた岩穴に湯が貯まっているので、昔はもっと深かったみたいですが、
今は岩や砂利を引いて入りやすい深さに調整されています。
時間も気になるし、深いし、のんびり浸かる温泉ではないですけど、
自然のパワーをもらうには最適なところとも言えるので、熊野詣に加えて是非とも訪れたいところ。
ちなみに湯の峰温泉の案内に「男女混浴」と書いてありますが、
混浴といっても家族とか仲間内での混浴なんで、お気遣いなく。
(まあ友達と混浴はしませんけどね。)
風呂上がりは是非これ。
温泉卵食べながら飲みたかったのを我慢しました~。
酔って入浴は危険だし、それ以前に風呂上がりの方が断然うまい!
(※車で日帰り入湯の方は残念です・・・。~
立ち寄り湯だけで飽き足らない方は周辺の旅館や民宿に宿泊もできますよ。