念願の加賀屋に初潜入。巨大なエンタメ旅館。でもサービスの中身はきっちり。すごいね。
ずっと前から行ってみたいなぁと思っていたものの、機会を逃して行けなかった和倉温泉の加賀屋。金沢が元々関東から行きにくかったので、北陸地方自体なかなか訪れる機会がなく、結構思い切らないと行けない居場所でした。金沢も和倉温泉も学生時代に来て以来で、本当に超久しぶりでした。北陸新幹線が開通してからだいぶ経ったけど、新幹線にのって、金沢までぴゅーっといき、そのまま乗り継いで和倉温泉に直行しました。便利になったなぁ。しみじみ。
加賀屋はちゃんと予約していたので、そのまま送迎バスを乗り継いで直行!金沢も駅から出なかったですし、ほんと家から直行って感じだった(笑)
部屋が広くてビックリ。能登渚亭の眺望抜群の部屋に宿泊!
加賀屋は全体で客室数が233室あり、浜離宮、雪月花、能登渚亭、能登客殿、能登本陣と建物は大きく分けて4棟あります。(能登客殿は雪月花の上のフロアです。)
私が宿泊したのは、能登渚亭の8階フロアの和洋室。12畳の和室に広縁(広縁にテーブル)、洋室がベッドルームになっている作り。和室と広縁からは七尾湾が眺望できます。
玄関から入り、前室、洗面所、お風呂等々合わせて、我が家より広いんじゃないか?っていう広さで、台所があれば生活できちゃう作りです。
これだけ大きな宿なのに仲居さんが部屋まで案内してくださるのもなかなか新鮮で、こういうサービスって大きな旅館だと今時ないよなぁと思いました。
ベッドルームはクイーンサイズ?のベッドが二つ入っているので部屋としてはギチギチですが、もう、こっちの狭い方が落ち着くというか、とにかく広縁の隅っこにいましたねぇ(笑)
ちょうど訪問したのが2023年の8月上旬だったので、もう日本中が考えられないような暑さだったので、眺望はいいけど、強い日差しも入ってきたりして、部屋の中でも日焼けしそうな?
ちょっと散歩する気候ではなかったため、お風呂に行って、部屋でゴロゴロしてました。
渚亭はお風呂までが遠いのがちょっと難点ですかね。行くのに勢いがいる。
能登の新鮮なお魚が豊富なお食事
食べるのに夢中だったのと、仲居さんが少しずつ料理を運んでくれたこともあり、全ての料理の写真は撮っておりません。メニューも残さなかったので説明が曖昧です。
印象にあるのが、八寸の奥にある包み紙です。ガラスの器と小さい椀の間の紙ね。
これ、実は料理なんです。いえ、料理ではなくて、珍味というのが正しい。くちこです。
くちこはなまこの卵巣を干したもの。
細い糸状の卵巣を海水にくぐらせ、それを一本ずつ麻ひもにつるし、三角形に形を整えて冬の冷たい空気で2週間かけて乾燥させて作るそうです。干すことによってうまみが凝縮され、味わい深くなります。
これ、初めて食べました。というか見るのも初めてです。料理に出てきたのはほんのひとかけらですが、15センチくらいのもので5000円以上する高級品です。(旅館でも朝市で売ってました。)
後はあんまり写真が残っていませんが、お作りは2,3人前はあるかというくらい豪華。
そういえば甘エビがお刺身以外にも使われていた気がします。
お肉は能登牛だったと思うの。(というかもう数ヶ月経ってて忘れてる。)
能登牛を陶板で蒸し焼きにしたものにおろしソースだったですかね。
蒸し物から煮物から他にもいろいろあったはずなんだけど、憶えてなくてすいません。
加賀屋のご朝食ももちろん部屋出し。
朝食もこの量でした。旅館のご飯って、朝ご飯はもう少し少なくてもよいと思うのよね。夕食でも満足できそうなこの量ですから、ぜったいにご飯はおかわりしないぞ!とちびちびご飯のお供を食べてたもん。
右手前にあるのが飲むヨーグルトで、旅館のすぐ近くにある能登ミルクの製品です。
その他サラダと奥のデザートだけが洋のテイストで、後は全て和でございます。
もう海苔とか食べきれなくて持って帰ろうと思ったんだけど、朝食後に牛のように寝てしまいまして、持って帰れなかったし。ご飯を2,3杯食べないと食べきれない量だよね。
ちなみに能登ミルクも行ったよ。
チェックアウトした後、のとじま水族館行きのバスまで時間があったので、近辺を散歩しておりまして、能登ミルクを見つけて行ってきました。旅館から徒歩数分の場所にあります。
ジェラートが大人気で店内の席は満杯だったので、外で暑さと戦いながら食べた。
というのも朝の10時過ぎだったのに絶対30度越えてたんですよ。大急ぎで食べないとスムージー見たいになっちゃうので、だからホント店内で座って食べたかった!!
ミルク、飲むヨーグルト、お土産にもできる焼き菓子などの他、マグカップなどの雑貨類も販売していました。でも皆さんのお目当てはほとんどジェラートかソフトクリーム。
朝ご飯でお腹いっぱいながら、もう二度と来れないという思いで食べちゃったよ。
でも旅館でご飯一杯食べた日は昼ご飯は軽めになるので、まあ、よいよね。
おまけ:のとじま水族館と石崎奉燈祭をちこょっと覗く
二泊目の目的地が能登半島の穴水のお宿だったので、ついでにいくつか観光しました。
一つ目がのとじま水族館。こちらはうん十年前に学生の頃金沢に来たとき、その後、和倉、輪島と観光してまして(学生の分際だったので加賀屋には泊まってない)、のとじま水族館も行ったのよね。もう全然憶えてはいませんでしたが、昭和な感じの変わらない風情の水族館でございました。結構、最初の大水槽とか迫力で展示は良かったんだけど、まあ、とにかく猛暑だったんで・・・。水族館って涼しげなのに全然すずしくないでやんの。
おそらくうん十年前も見たであろう、イルカショーも見て参りましたよ。
そして、水族館の後、七尾に戻って石崎奉燈祭の昼間の部をちょこっと覗いてきました。
こちらは、毎年8月第1土曜日に石崎八幡神社で行われるお祭りで、たまたま8月の第一金曜日に加賀屋に泊まったのです。いえ、土曜日が予約取れなかったんで金曜日に予約したんだけど、もしかしたらお祭りのせいもあったのかな。
奉燈祭なので、夜に提灯の明かりがつくときがメインみたいなのですが、昼間の部をのぞき見だけしてきました。住宅街の間の狭い道を高さ12~13m、重さが2tの奉燈を100人の男達が担ぎ出すそうで、路地を曲がれないから、通りのおうちは駐車場の車などを集落外に止めて、奉燈や担ぎ手が通れるように駐車場などを解放していて、それでも曲がりきるのがギリギリで。
息を合わせて担がないととても危険なので、先導役が笛で合図しながらすこーしずつ進んでいました。いや、大変だ。漁師町なので、担ぎ手は漁師さんたちかなぁ。そんなお祭りの雰囲気を垣間見ました。合わせて行ったわけじゃないので、ちょっとラッキーだった。
さらにおまけ。加賀屋で九谷焼ガチャやりました。
加賀屋は眺望、お食事、温泉も素晴らしいですが、充実した売店、居酒屋、土産物屋、ショー、ラウンジ、朝市と、エンタメ制も抜群で、外に出なくても宿の中で楽しめることがいっぱいあります。
私が当たりだと思ったのが九谷焼ガチャ。ちょうど箸置きが欲しいなって思っていたところだったので、旅先の思い出にと回したらかわいい牛さんのガチャでした。
このカプセルトイは加賀屋だけでなく、金沢駅とか小松空港とか石川県のあちこちにあるらしいですが、惜しむらくは1回しか回さなかったことです。
お土産屋さんとか九谷焼の作家さんが作った箸置きもみたけど、結局、いちばんリーズナブルでかわいかったのがこの牛さんだったのよ。(作家さんのは流石に高い。)
1回500円です。場所によって入っている箸置きが違うみたいなのでチェックしてみて。
加賀屋
能登半島一、北陸一有名と思われる巨大な高級旅館。加賀屋。
マスコミにも取り上げられることが多く、周辺一帯の雇用を守っているとしみじみ感じました。
バスが到着したとき、従業員がわらわらと、それこそわらわらと音が聞こえるような感じで、仲居さん、スーツのおじさんが走ってバスに駆け寄ってくる姿がなんともおかしかった(笑)いえ、みなさん至って真面目なんだけど、その数が見たことない数だったので。
チェックインこそ時間がかかりましたが、部屋に入った後の仲居さんの日本旅館らしい所作とか、若いお姉さんだったので、教育が行き届いていて感心しました。
あれだけ大きい旅館で、すごいなって。座ったままふすまの向こうに移動する人、今、旅館でなかなか見ないよね。
朝食、夕食の配膳は少し年配の女性でして、チェックインの時はたまたま空いていた人が担当だったのかなと思いました。
住所:七尾市和倉町ヨ部80
電話:0767-62-4111
加賀屋の予約は、直接宿か各旅行代理店で予約可能です。
値段は張りますが、どうせ行くなら海が見えるお部屋がオススメです。