福島浜通りの名湯「いわき湯本温泉」旅館こいとに泊まる。
福島に行く用事があり、宿泊先をぐるっと海沿いに出ていわき湯本温泉に行ってきました。選んだのは「いわき湯本温泉 旅館 こいと」さんです。
ホームページやじゃらんなどの紹介を見ていて他の旅館に比べこじんまりとしていてアットホームなのかと思って選んだのですが、ちょっと想像と違った。
いわき湯本温泉自体がいわゆる昭和の時代に流行った大型温泉街という感じで、鉄筋作りの大きなホテルのような建物でした。温泉付きのビジホに泊まったような感じ。
旅館なのでお部屋は畳です。
先に温泉付きのビジホと言いましたが、旅館っぽいところは部屋にスタッフが一緒に付いてきて、お茶を入れてくれたりするところ。
だけど、チェックインの時にフロントで宿帳を書くし、部屋に行くのも迷いようがないので、このサービスはいらないかなぁって思う。
特に聞きたいこともないので、フロントで簡単に説明すれば良し。
そういえば前に玉子湯に行ったときも同じでしたね。
あそこは建物の構造が複雑なので案内していただかないと部屋にたどり着けないから案内は必要ですけども。
もし部屋までの案内をするなら、部屋で宿帳書かせる旅館スタイルの方が間が持ちます。
部屋は6畳くらいと狭めで、トイレなどの水回りは古かったです。
ただし部屋や館内は一度リフォームをかけているようで綺麗。
また、隣の部屋との壁が薄いようで、隣の方が出入りすると物音が聞こえるのが若干気になるところ。
特にうるさかったりはしませんでしたが。
こういう感じが旅館と言うよりビジホっぽいと思ったところです。
ほっといてくれるところが気楽と思う反面、淡泊な印象もあります。
ホームページや案内状の印象ですごくアットホームな宿を期待してしまったので、
そのギャップに少しがっかりしたんだと思う。
最初からホテルっぽい雰囲気を期待して泊まってたら全く違和感はないです。
ただ、お湯はすごーく良かったです。
福島県や北関東は海沿いに行けば行くほど温泉が少ないですが、だからこそ貴重な温泉。
平日だったので広すぎるお風呂を独り占めの贅沢でした。
この旅館は元々夕食も部屋だしだったようです。
震災後に食事の提供ができなくなったようで、現在もそれは続いています。
つまりまだ小名浜港の水揚げが震災前の状態に戻らないことを意味すると思われ、
早く原発事故の影響が収束することを祈るばかり。
食事は旅館の方が作られたマップを参考に町をぐるりと一周しました。
目星をつけていたお店はことごとくお休みで(平日だったので)
最終的に駅近くの食堂に入ったら、夜はいい感じの飲み屋になっていて、
いわき名物のめひかりとか変わったところで芽子にんにくなどを食べられ満足でした。
福島には中通り、会津の方に温泉がいっぱいあるし、
あちらの方が新幹線などでアクセスできて便利ですが、
いわき湯本温泉も良かったですよ。
ご家族連れならハワイアンズや水族館の拠点にするのも有りです。
私のように一人旅ならむしろ素泊まりで外飯がちょうどよい。
でも早く地元の魚を存分に振る舞っていただける環境に戻ることを祈ります。
夜は飲み屋に変身:食事処おかめ
湯本駅から徒歩1分くらいの駅近の食堂です。
定食類だけだと思ったらおつまみ類も充実しており、しかも終電の時間まで飲み屋として営業しているようで、おつまみセットなるものまでありました。
頼んだのはいわきなんだからやっぱり「メヒカリ!」ってことでメヒカリの唐揚げと「芽子にんにくの天ぷら」。
芽子にんにくっていうのは簡単にいうと発芽ニンニクで、ニンニクのスプラウトです。
ニンニクそのものを食べるより、栄養価が高く、今注目の食材らしい。
どうも福島県のほうで名物になっているようなのですね。
芽子にんにくの公式サイト(?)までございます。
今まで、購入したニンニクが発芽しちゃうと「やばい早く食べなきゃ」って感覚になりましたが、そんなことなかったのかなと。ニンニクスプラウトなんてなるほどという感じ。
一人だったのでつまみ3品で限界でしたけど、我ながらいいチョイスだった。
朝ご飯を地元のパン屋さんで調達:新高
翌朝、早い特急で関東に戻らねばならない用事があり、7時過ぎの特急に乗りました。
宿の朝食が食べられないため、地元のパン屋さんで朝食を調達。
ハムロールかメロンパンか、おかずパンか菓子パンかをしばし悩みましたが、
最近こういうハムロールみないなぁとハムロールにしました。
なんかあったかい感じのパン屋さんでいい雰囲気でしたよ。
パンも勿論、美味しかったです。懐かしい感じのパンでした。