神白温泉 国元屋 [福島県いわき市]

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アクアマリンふくしまのゴマフアザラシきぼうちゃん
神白温泉 国元屋は、福島県のいわき市の山間にある静かな温泉旅館です。
いわき市の多くの温泉は白濁した硫黄泉なのですが、この宿は透明で手ですくうとぬるっとした感触が手に残り、化粧水の風呂に浸かっているかのようです。
胃腸・神経痛の名湯で、飲泉を遠方から求めてくる人も多い。

自家源泉の冷泉でアルカリ性。PHはなんと8.8!蛇口からどばどばと高級化粧水を
注いで使うのは贅沢の極みです。女性には特にオススメです。

神白温泉 国元屋の夕食
国元屋で頂いた夕食。
神白温泉 国元屋の朝食
国元屋で頂いた朝食。

この国元屋さんは先代の頃は湯治宿をやっていたそうです。
いわれてみると広い敷地内に共同炊事場に使っていたかのような
台所スペースがあったりして、なるほどなと思わせる。
それを今のご主人が温泉旅館に改築して営業したそう。
部屋やトイレなどの内装も今風のデザインが取り入れられていて
レトロな日本旅館の雰囲気を残しながらもモダンでした。

食事は毎日小名浜漁港に通い新鮮な地元の魚を仕入れてお客に振る舞い、
地元を元気にしよう!と農業をがんばる若い農家から野菜を仕入れる。
さらにその新鮮でおいしい野菜は宿のフロントでお客さんにも売っていたそうです。
時代に合わせた営業形態に梶を切り、努力していた矢先にやってきたのが2011年の大震災です。

幸い旅館には大きな被害はなかったそうですが、宿の売りだった
地元の食べ物を扱うことができなくなってしまいました。
原発の風評被害が強いため、小名浜港の営業が元に戻らないからです。

また、いわき市内の温泉は原発の作業員がいつでも宿泊できるように
国や東電関係者に押さえられてしまっているそう。
実はこの旅館を見つける前にいわきの温泉を調べていると、
「原発の作業員と復興に従事している方を受け入れているため観光客は問い合わせて」とありました。

私は単純に復興作業に携わっている人でいっぱいなのだとおもっていましたが、
実際にはそんなことはない様子。東電、国などの裏事情が見え隠れします。
おまけにこの国元屋さんまでたどり着く道路は狭いため、大型バスが乗り入れられず、
そういった復興作業の人も泊まらない。下請け企業の方が多少泊まってくれる程度だそうです。

スパリゾートハワイアンズも一部を除いて営業再開しました。
最初はハワイアンズに泊まろうかと思っていたのですが、ここを見つけられてよかった。
なにより温泉がよい。ぬるぬるのすべすべです。

震災直後に9割の生物が死んでしまったアクアマリンふくしまも営業しています。
この水族館は新しいだけあって展示の内容もとても面白かったです。
環境水族館というコンセプトにへぇ~っとうなりました。シーラカンスまでいるし(剥製)。
八景島シーパラみたいに派手なショーとかやってませんが、子供の教育にもいいし、
それ以上に大人も楽しめました。
福島近郊の太平洋のお魚類の展示には誰もが「うまそ~。」って。おいおい。(笑)

大だこを見て「これでたこ焼き何個作れるのかな?」なんてゆっている子もいるし。
人はいろんな生き物の命を頂いて生きている。そんなことも意識しましたね。
11月には近くの倉庫を活用したレストランも再開するみたいです。
でもお客が来ないと完全に復興しません。

小名浜港の完全復活にはまだまだ時間がかかるかもしれないけど、
自粛などせず、風評に惑わされず、福島県へも訪れてほしいです。
アクアマリンの震災に関する報告展示なども胸を打たれます。

国元屋さんが早く通常営業に戻れるよう、心からお祈りしています。

私は満載の海の幸がなくてもとっても満足しました。とくに米がぴかぴかでおいしい。
やっぱり福島はこめどころだな~って。
今年もトマトの出荷も始まったみたいだし(テレビでやってました)、買いますよ。
来月、うちで開催する宴会では会津の食材を仕入れるつもりです。

福島県いわき市で買ったつまみ類
いわき駅の三越で探したいわき産のつまみ。これ買って常磐線でプシュッとやってました。
(さすがに水戸まででやめましたが。ボックスシートならいいのに~。)
JRも復興してくれないと困るのです。是非、電車にも乗りましょう。私も乗ります。

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